これはゆめとうつつの
ものがたり
私たちはどこまでが夢でどこまでが現と決めているのだろうと、
考えたことは一度はあるかもしれない。
だがその定義はどこからくるのだろう。
どこまでが夢だとだれが決めたのだろう。
そんなお話。そんな、ある一幕のうちにすぎないけれども。
私たちはどこまでが夢でどこまでが現と決めているのだろうと、
考えたことは一度はあるかもしれない。
だがその定義はどこからくるのだろう。
どこまでが夢だとだれが決めたのだろう。
そんなお話。そんな、ある一幕のうちにすぎないけれども。
ふらりふらと、砂利道を歩く。
何がいけなかったのでしょうか、と問うた。
僕の、何がいけなかったのでしょうか。
「善いんだよ、ずっとここにいて。否、君が望むまで。
ただし、離れるべきは今ではない。
君はまだ、この世界を知らなさすぎる。
把握し、理解し、認めなければならない」
ふわりと降る雪のひとかけらをそっと拾った。それは直ぐに溶けてしまう。
溶けた、瞬間。
扇から、一羽の蝶が、羽ばたいた。
其れは、突然の事だった。
そして、予測不可能な出来事だった。